愛というもの~哀しみの中で~
「母さん、急に何を言ってるんだ。茉莉さんの家だってあるんだし、わざわざこっちに来なくても。」
「だって、真がいつまでも茉莉さんの家にいるわけにはいかないでしょ。透子さんはどうするのよ?」
透子さん?
「その話は今しなくてもいいだろう。今度話に帰ってくるよ。」
真さんは少し怒り気味にお義母さんにそう言っていた。
「透子さんて、真さん彼女いるんですか?」
昌くんも気になったようで真さんに直接聞いたけど、答えたのはお義母さんだった。
「そうなのよ。結婚を前提にお付き合いするって挨拶にきたばかりだったの。あちらは真よりも年が上だからあまりお待たせするのは良くないと思うのよね。」
結婚を前提に…そんな…
知らなかったとはいえ、私は真さんに甘えすぎていた。
良く考えれば真さんの年齢ならお付き合いしている方がいる可能性は高い。
なのに私ったらまた自分のことばかり。奇妙な家族ごっこだと思いながらも淋しさを真さんで埋めてもらっていた。
「あの、私もう大丈夫ですから。ごめんなさい。こんなに人に迷惑ばかりかけてしまって。来月からは仕事にも復帰しますし、これからは先のことを考えて恭吾と二人で生活していきます。本当にごめんなさい。私なんかのために…ありがとうございました。」
私はそういうと、恭吾を抱き上げて大吾の家を出た。
「だって、真がいつまでも茉莉さんの家にいるわけにはいかないでしょ。透子さんはどうするのよ?」
透子さん?
「その話は今しなくてもいいだろう。今度話に帰ってくるよ。」
真さんは少し怒り気味にお義母さんにそう言っていた。
「透子さんて、真さん彼女いるんですか?」
昌くんも気になったようで真さんに直接聞いたけど、答えたのはお義母さんだった。
「そうなのよ。結婚を前提にお付き合いするって挨拶にきたばかりだったの。あちらは真よりも年が上だからあまりお待たせするのは良くないと思うのよね。」
結婚を前提に…そんな…
知らなかったとはいえ、私は真さんに甘えすぎていた。
良く考えれば真さんの年齢ならお付き合いしている方がいる可能性は高い。
なのに私ったらまた自分のことばかり。奇妙な家族ごっこだと思いながらも淋しさを真さんで埋めてもらっていた。
「あの、私もう大丈夫ですから。ごめんなさい。こんなに人に迷惑ばかりかけてしまって。来月からは仕事にも復帰しますし、これからは先のことを考えて恭吾と二人で生活していきます。本当にごめんなさい。私なんかのために…ありがとうございました。」
私はそういうと、恭吾を抱き上げて大吾の家を出た。