愛というもの~哀しみの中で~
「待って、茉莉ちゃん。ここから一人で帰れないだろ?一緒に帰ろう。」
昌くんが後ろから追いかけてきてくれた。
冷静に考えたら帰り方もわからないのに飛び出してしまってどうするつもりだったのだろうとおかしかった。
でももうあの場にいれなかった。やっぱりあの中に私の居場所はなくて、私の居場所は大吾と生活していたあの家の中だけなのだ。
「ヘヘッ、思わず飛び出しちゃった。追ってきてくれてありがとう。助かった。」
「真さん、珍しくお母さんに怒ってたよ。たぶんすぐに追ってくるんじゃないかな。そっかぁ、真さんも結婚するんだな。考えたら真さんのほうが先でもおかしくないのにな。」
昌くんは暗くなっていっている空を見上げて言った。
「うん、私また自分のことしか考えないで甘えちゃった。ダメだなぁ。しっかりしないと。」
また泣きそうになっている私を見て、昌くんは私の腕の中から恭吾を抱き上げた。
「恭吾、パパの代わりにお前がママをしっかり支えろよ。ママはすっごく弱いんだから。」
「アッキーは?アッキーもいっしょ?まこちゃんは?」
「安心しろ、俺は一緒に支えてやる。まこちゃんはほかの人支えてやらないといけないからな。でもたまには遊びに来てくれるよ。」
「いやっ、まこちゃんもいっしょがいい。」
昌くんが後ろから追いかけてきてくれた。
冷静に考えたら帰り方もわからないのに飛び出してしまってどうするつもりだったのだろうとおかしかった。
でももうあの場にいれなかった。やっぱりあの中に私の居場所はなくて、私の居場所は大吾と生活していたあの家の中だけなのだ。
「ヘヘッ、思わず飛び出しちゃった。追ってきてくれてありがとう。助かった。」
「真さん、珍しくお母さんに怒ってたよ。たぶんすぐに追ってくるんじゃないかな。そっかぁ、真さんも結婚するんだな。考えたら真さんのほうが先でもおかしくないのにな。」
昌くんは暗くなっていっている空を見上げて言った。
「うん、私また自分のことしか考えないで甘えちゃった。ダメだなぁ。しっかりしないと。」
また泣きそうになっている私を見て、昌くんは私の腕の中から恭吾を抱き上げた。
「恭吾、パパの代わりにお前がママをしっかり支えろよ。ママはすっごく弱いんだから。」
「アッキーは?アッキーもいっしょ?まこちゃんは?」
「安心しろ、俺は一緒に支えてやる。まこちゃんはほかの人支えてやらないといけないからな。でもたまには遊びに来てくれるよ。」
「いやっ、まこちゃんもいっしょがいい。」