愛というもの~哀しみの中で~
夜になると静まり返った部屋がすごく淋しかった。
いつになったら慣れるのだろう…。

夜は必ず恭吾のことや私のことを心配するメールが真さんから届いた。
私は必ず『大丈夫です。』とだけ返信をした。
昼間にはお義母さんから電話がかかってくる事もあったけど、やはり『大丈夫です。』と言ってすぐに切った。

義家族…本当の家族ではない。
もう頼りたくなかったし、連絡も取りたくなかった。
最近は自分が自分ではないような、苛ついている自分がいた。
もう誰も構わないで欲しかった。何で私ばかり…不公平だ。私には一人しかいなかったのに…
大吾と恭吾と3人、いつまでも平凡に暮らしたかっただけなのに…

仕事復帰すると毎日過ぎるのが早かった。
泣いてばかりもいられずに淡々と業務をこなした。
周りのスタッフは私に腫れ物を触るかのように接した。
優しい人たちなのに私はそんな扱いをするみんなが嫌であまり会話をしなくなった。

とにかく全てのことに腹が立つようなった。
仕事に復帰してからは由実ちゃん家族は土日だけうちに来てくれていた。
大吾がいた時も土日はよくうちか私たちが由実ちゃんたちの家へ行ってたのに、わざわざ様子を見に来なくてもと断るようになった。
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