愛というもの~哀しみの中で~
私はぶっきらぼうに返すと、

「えぇ~!そんなことするはずないよ!茉莉ちゃんに会うためにコンビニに来てるんだし。」

なんて冗談なのか本気なのかわからない返しが返ってくる。

「最近こいつ仕事中も茉莉ちゃん、茉莉ちゃん、ってうぜぇよ!茉莉ちゃんどうにかしてよ!」

っていつも一緒に来る同僚の中村さんが冗談で言ってくる。

「えっ…どうにかって…」

「ねぇ、今日のバイトのあとって暇?俺今日書類整理しかなくって事務所にこもるから終わる時間に迎えにくるよ!飯いこっ」

急な誘いに戸惑っていると隣でレジを終わらせた美代さんがこちらへ助け船を出してくれた。

「残念!茉莉ちゃんは夜も忙しいのよ!ねー、茉莉ちゃん。そもそも茉莉ちゃん高校生なんだから夜連れまわすのは良くないわよ!」

なんて有り難いのか有り難くないのかわからない…
高校生なんて教えなくても…
案の定、キラキラと目を輝かせた芹沢さんから質問が飛んでくる。
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