愛というもの~哀しみの中で~
私は首を横に振る。

「嫌っていうのは違って、怖いなぁって思ってる。自分がちゃんと受け入れきるのかわからないから。震えたり泣いたりしてしまったらどうしようって…。」

「嫌じゃないんだ。もっと早く聞いてみればよかったな。じゃあ一緒に乗り越えていくっていうのはどう?」

私は真さんにもすごい我慢をさせてのかもしれない…私は真っすぐに真さんを見て頷いた。

「うん、でも今の真さんなら大丈夫な気がする。泣いちゃうかもしれないけど…」

「いいよ、泣いても。これだけは嫌っていうことある?」

「きっと首かな。どうしても気持ち悪いの。あと、後ろからとかも顔が見えないのはやっぱり嫌かな。わがままでごめんなさい。」

「わがままじゃないよ。嬉しい。俺の部屋に行こうか?」

真さんの部屋?

「やっぱりこの部屋だと嫌かなって思ったけど?ここは大吾との部屋だからね。」

そっか、ここは私と大吾の部屋なのか。
大吾、ごめんね。私、真さんと幸せになるね。でも変わらず大吾のこと愛してる。それだけは変わらない。

私は手を引かれて真さんの部屋に行った。
部屋に入るとほとんど使われていないベッドへ直行した。
私の心臓は壊れてしまいそうなくらいドキドキと早く打っていてそれだけで呼吸が速くなる。
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