愛というもの~哀しみの中で~
私たちはベッドに座ると見つめ合った。
真さんは優しく微笑んで私を見ていて、その顔を見ると少し安心する。
誰か知らない人じゃなく真さんなんだって。

「なんだか真さんばっかり余裕でズルい。私なんてもう心臓止まりそうなくらい胸が苦しい。」

私は思ったより緊張で声が出なくて小さい声になった。
真さんはふわっと笑うと、私に抱き着くように胸に耳を当てる。

「ハハッ、本当だ。すごい速くなってる。大丈夫だよ。嫌なことはしないし、嫌だったらやめるから。安心して。」

真さんは胸に耳を当てたまま私の顔を見上げる。
そのままゆっくりと顔が近づいてきて唇が触れあう。
そのキスは離れることなく私の唇を食むと、口内に舌が入ってくる。
ゆっくりと舌を絡まりあわせて、自然に押し倒される。
私を襲ってくるゾワゾワした感覚と、少しの恐怖心で真さんの服にしがみつく。

真さんの手が私の服の中に入ってくると胸までゆっくりと撫で上げられ、止まった。
私は久しぶりの感覚に敏感に反応し、声が漏れる。

「茉莉さん、この先続けていい?」

私は潤んだ目で真さんを見上げて頷いた。
ブラジャーのホックを外されてゆっくりと手が入ってくると私は今から襲ってくる感覚に耐えるように歯を食いしばった。
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