愛というもの~哀しみの中で~
大吾は私の頭を撫でてくれていた。それだけで私は安心した。
大吾と今はまだ離れなくていい。本当に幸せだった。そしてやはり頭のどこかで早く体の関係をって焦ってもいた。

「ねぇ、進歩じゃね?こんなにイチャイチャくっついても茉莉怖いって震えてない。俺への信頼がレベルアップしたってことだよな。マジで嬉しいよ。いつか、もし、そのレベルがマックスになったら世界で一番幸せなそういうことしようなっ!」

「そういうこと、そういうことってちょっと面白がってない?……大吾はやっぱりしたいなって思うでしょ?」

答えなんてわかりきってて、若い健全な男子が当たり前に持っている欲求だ。
私は大吾の今を無駄にさせてるんじゃないだろうか?

「う~ん、まぁしたいかな。でも誰でも良い訳じゃないし…茉莉が怖いって震えてるのを無理やりしたいって程でもないし…こんな言い方したら嫌われるかもしれないけど今まさに茉莉を攻略中なんだ。で、茉莉の中での俺って存在のレベルを上げてる所かな。ごめん、ふざけた言い方だけど真剣なんだ。」
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