愛というもの~哀しみの中で~
それは大吾らしい言葉だと思った。
今の言葉に嘘はないんだと思うとなんだか救われた気がした。

「うん…私も好き。」

「離れないよ。俺何回も言うけど茉莉のこと本気だから。気持ちを拒否されない限りセックスを拒否される覚悟はできてる。でもいつかはっても思ってる。何年かかっても待つよ。」

抱きしめられてることが気持ち良かった。大吾の体温もすごく心地よくてこれまでの自分のことを話してたはずなのにいつの間にか眠ってしまっていた。


朝、セットしていた目覚ましが鳴り、目が覚めた。
やや寝ぼけぎみだった私は状況を把握するのに時間がかかった。だって布団も敷かずにマットのうえで大吾に腕枕をされた状態だったから。
えっ?大吾と一緒に寝てたの?昨日は…
やっと昨日の夜のことを思い出した。あのまま寝ちゃったから大吾はずっとそばにいてくれたんだ。
エアコンは暑くない程度に設定してあったけどさすがに大吾にくっついたまま寝てたら暑かったんだろう、2人とも汗かいていた。
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