愛というもの~哀しみの中で~
喜んでって…確かに、喜んで買ってくれそう。

「う~ん、でも食べ物扱う仕事が多いからあまり付けませんし、使わない物を貰ってもお金がもったいないです…」

「へぇ~、ネックレスぐらいなら服の中だしいいんじゃない?」

自分にって考えてなくて戸惑った。

「確かに、服の中なら良いかもですね。でも今年はもう貰いましたし、十分です。昌くんは?彼女へのプレゼント買ったんですか?」

大吾はケーキのお金も払ってくれて、チキンも買って来るって言ってくれてるからこれ以上は
罰が当たってしまう…。
昌くんと話しているとゾロゾロと学生らしき集団が入って来たのでサッと買い物を済ませて昌くんは帰って行った。
その日はそれからお客さんが多くてバタバタして気づけば交代の時間だった。
仕事が終わって着替えていると一緒に入っていた20代の大学生の由実ちゃんから話しかけられた。

「ねーねー、さっき岩崎さんが話してた男の子って彼氏?」

キラキラと人懐っこい目で私を見つめている。
私は首を振った。
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