愛というもの~哀しみの中で~
「え~っと、もうすこしで5か月です。」

「フフッ、めっちゃ数えてたけどっ。めっちゃ楽しい時期じゃん!毎月記念日とか言ってお泊まりデートとかしないの?」

「私の家にたまに泊まったりはします。記念日とかは考えたことなかったです。」

「キャー、そんな大人しい顔してお泊まりしてるんじゃない!あっ!でもちゃんと付けてもらってる?私の友達この前妊娠しちゃってさぁ、もめにもめておろして別れたんだよ。」

妊娠?えっ?由実ちゃんもそんな話してたの?
私はさらに顔が熱くなり俯く。

「えっ?付けてないの?」

その言葉に慌てて首を振った。

「ま、まだそういうことはしてないです…」

由実ちゃんはあからさまに驚いた顔をして私を見てた。

「いやいや、まさか…。5か月よね?お泊まりもしてて?あっ、実家でお泊まりとか?」

「あっ、いえ…一人暮らしです…」

「へぇ~!彼氏すごいね。魅力ないようには見えないけどね~。」
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