愛というもの~哀しみの中で~
「ハハッ、お腹すいてるから嬉しいの?おもしろすぎっ。」

「いえっ、誘ってくれて嬉しいって意味です。」

由実ちゃんは着替えている間もずっと楽しそうに話をしていて私はほとんど相づちを打つばかりだった。

「私チーズハンバーグのセットとドリンクバーと食後にチーズケーキ。茉莉ちゃんは?」

「私は、月見うどんを。」

「えっ?それだけ?ドリンクバーとデザートも付き合ってよ~!この子にもドリンクバーとケーキ何がいい?」

「えっ?食べれるかなぁ…」

「大丈夫!甘い物は別腹だし、残したら私がもらうから。」

「じゃ、じゃあミルクレープを」

そうして注文するとやはり由実ちゃんは話し続けた。
大学での話だったり友達の話だったり、話し上手で聞いてて楽しかった。

「彼氏にあげるクリスマスプレゼントって決めたの?いいなぁ~!わたしも彼氏欲しい~。」

「はい…プレゼントは決めました。」

「何にしたの?まだ半年くらいだったよね?何もらっても嬉しいよね~。」

「あっ、そのことで聞きたいことがあるんですけど…由実ちゃんって経験ありますか?」

「んっ?経験って彼氏とクリスマスを過ごしたことあるかってこと?」
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