愛というもの~哀しみの中で~
胸にあった手はゆっくりと脇から腰を撫で、太ももへ移動する。
そのまま内側へ移動すると付け根へとなぞられる。
私の心臓が速くなればなるほど呼吸も速くなっていた。

「下も脱がすよ。」

そう言うと、スカートとショーツを同時に下ろされる。
とっさに手で覆い隠そうとすると大吾の手で阻止された。

「ここも触るよ。嫌なら振り払って。」

顔を上げてそう言うと、返事を聞かずに手が足と足の間の湿った部分へと移動する。
指でヌルッとなで上げられ、身体がビクッと反ると同時に悲鳴のような声が出た。

ヌルヌルと指で刺激されると、その感覚に耐えようと歯を食いしばった。
手で布団を掴み、身体に力が入る。
それをなだめるように腰を撫でられていた。
私が必死で耐えていると、ヌメリが溢れて来る場所へ指が押し入ってきた。

もう悲鳴とも、泣き声ともならないような声が出る。
その指はゆっくりと私の中で動き始めた。

「痛くない?」

大吾は私の顔を見ながら聞くけど、私は返事が出来ず、ただ頷くばかりだった。
気づけば涙が溢れて止まらない。
そんな私を見て優しく微笑むと、指の動きが徐々に激しさを増していった。

「舐めるよ。」

そう宣言するとおもむろに大吾の顔が股へと移動する。
私はとっさに起き上がり舐められようとする部分を手で覆い隠した。

「ダメ!」
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