愛というもの~哀しみの中で~
「どうして?痛くないなら大丈夫。」

大吾は私の中に入った指をユルユルと動かしながら言った。
でも舐められるのは違う。

「そんなとこ舐めたら汚いし、頭がおかしくなりそうで怖い…」

「恐怖で支配されてるんじゃなくて良かった。ねぇ茉莉、おかしくなっていいよ。そんな茉莉が見たいし、もっと声も聞きたい。一緒におかしくなって溶けちゃおう。茉莉と溶け合って一つになりたい。」

大吾は体を起こすと、唇にチュッとキスをして、腰にあった手で優しく私の腰を引き押し倒すと、覆い隠していた手をよけ、その手を握りしめたまま湿った部分をヌルッと舐められる。
指とは違う感覚に頭がしびれる。
悲鳴にも似た声を上げ、大吾の手を力いっぱい握りしめた。

ただただ、その感覚に耐えている間も押し入っている指は動き続けていた。
いつの間にか圧迫感が増して指が増やされいることに気づいた。
敏感な部分を舌でゆっくり刺激されながら、ひたすら声を上げていた。

私の中で動く指は以前あの男も同じ様なことをしていたが全くそれとは違う感覚に下腹部が震え、少しずつ感じたことのない感覚が溢れてくるようだった。

大吾の舌の動きが止まり唇を離されると、強い刺激が止んだ事に少し安堵する。
それもつかの間、握っていた手をスルッと離されると内側から太ももの下に滑り込ませ持ち上げられた。
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