愛というもの~哀しみの中で~
私の横で服を手早く脱ぐと、先ほど渡したプレゼントの箱を開けた。
中から袋を取り出しピリッと破くと見たことのない輪っかのような物が出てきた。
その一連の動作を力なく見つめ、初めて見たなぁって少し頭が冷静になる。
大吾は手慣れた手つきでそれを自分に取り付ける。
男性の興奮したソレを見るのも初めてだった。
私の視線に気づいた大吾はニィッと笑い「えっち。」と言われ、二人で少し笑った。

少し冷静な頭で大吾を見つめていると、手を太ももの内側から下へ滑り込まれ、ヒョイと持ち上げられる。

「ひゃっ」

一気に恥ずかしい部分が露わになり顔が熱くなる。
先ほど指が入っていた部分に大吾の興奮しきったソレを押し当てられると、覆い被さるように顔が私の顔の前へくる。
またニィッと笑うと

「痛かったら遠慮せずに教えて。」

そう言って、ググッと私の中にゆっくり押し入ってきた。

「うぅ・・・・」

指でされていた時とはちがい、圧迫感のような痛みが押し寄せてきた。
私は歯を食いしばり、大吾の腕を力いっぱい掴んだ。
痛みに耐えるように唸り声をあげ、目をつぶると涙が流れた。
その涙をペロッと舐めらとられる。

「茉莉、大丈夫?目を開けて。痛い?」

大吾の押し入ってくる動きが止まり、なんとか力を抜くことができた。
目を開けると心配そうにのぞき込んでいる大吾の顔があり、更に涙が溢れる。
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