憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡
わたしなんかが翼くんの彼女になりたいなんて、無理なんだ、やっぱり。



ああ、ネガティブに考えるとかわたしらしくないのに。



胸が痛くなる。



「音羽?なに、なんかあった?」



いきなり黙ったわたしに声をかけてくれる翼くん。



ただの面倒くさい嫉妬だから。



こんなの言ったら、嫌われちゃうよ…。



彼女でもないくせに、元カノさんと張り合おうだなんて身のほど知らずだよね!



「いえ!お腹が空いただけですよ!」



ニッと口角をあげるわたしに「どんだけだよ」と苦笑する翼くん。



えへへ。
やっぱり、翼くんは笑った顔が1番だよ。

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