憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡
翼くんのヤキモチ。
「…梨紗」
俺 ──天野翼は、目の前にいる、元カノの梨紗をじっと見つめていた。
「どうしてよ!どうして、私じゃなくてあの子なの?!」
…全部、俺が悪いんだ。
梨紗にヒステリックを起こさせてしまったのも、音羽を悲しませてしまったのも。
「…ごめん、梨紗。
梨紗には、俺なんかよりも良いやつがいるはずだから」
こんな言葉しか掛けてあげられない俺はなんて無力なんだろうか。
…あのときから、後悔ばかりしている気がする。
「なにそれ?!わたしには、翼しかいないの!」
梨紗と、俺がうまくいかなかったのは。
梨紗が、俺に依存しすぎたから。