憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡
「……必死になっちゃって。わたしのときは、そんなになってくれたこと、一度もなかったのにね?」
そう悲しそうに呟く梨紗。
だから、もう会いたくなかったんだ。
もう、傷つけたくなかった。
梨紗には、俺のことなんか忘れて、幸せになってほしかったから。
そんな俺を見て、梨紗はあの頃のような優しい笑みを浮かべて、こう言った。
「……ごめんね、翼。音羽ちゃんにはなにもしないわよ」