憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡
優しく微笑む梨紗には、感謝してもしきれない。
「あと、わたしのせいで女嫌いになったんだって?そんなの、早く治しなさいよ〜!」
これで仲直りだからね!と、言う梨紗。
…なんだけど。
なんでそのことを梨紗が知っているんだろうか。
首を傾げている俺を見て、梨紗は「璃玖に聞いたのよ」と、教えてくれた。
…あいつ、余計なこと言いやがって。
璃玖は、俺と梨紗の関係も知っている、俺と犬猿の仲の生徒会のメンバーなんだけれど。
梨紗にいらない情報を与えた事に、少しだけ恨む。
でも。
「…おう」
心の中で梨紗に、ありがとう、と呟いて頷く。
「うふふ。過去のことは、気にしないでよ」