憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡
「おい、音羽。
…ここ出るぞ」



おお?
展開が早すぎて追いつけないけど、翼くんに置いてかれるのは嫌だから。



「は、はい!」



急いで支度をする。



「翼のくせに、逃げるの?」



「...は?」



ただてさえ、機嫌が悪かったのにそれを煽るかのように言う須藤先輩。



...この人、相当な勇者だなぁ。



ほらほら。
翼くん、めっちゃ眉間にシワ寄せてるじゃん。




「逃げるとかそういう問題じゃないだろ」



ボーッと見るしかないけどさ。
平和にいこうよ、ね?



「まあ、俺的には翼じゃなくて音羽ちゃんと喋りたいだけなんだけどね」



…それは、地雷だよぉ。




< 143 / 297 >

この作品をシェア

pagetop