憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡
「え〜?音羽ちゃんは、翼のモノじゃないでしょ?だったら俺が触れても文句言えないよね?」
ち、挑発的すぎる…。
チラッと遊佐先輩を見ると、涼しい顔でまたウインクされた。
「ふざけんなよ…、璃玖」
今にも殺気立ちそうな翼くんを見て、さすがにやばいと思ったのか、仕方がなさそうに抱きつくのをやめた須藤先輩。
途端に、翼くんにグイッと手を引かれた。
「音羽、あのチャラ男の極みに何かされてないか?
超心配なんだけど」
ホントに心配そうに尋ねてくる翼くんに、きゅんと胸が高鳴る。
彼の腕にすっぽり体がおさまって、全身で翼くんの熱を感じてしまうし。
とらえられたみたいで最高潮に恥ずかしい。
「いえ、なーんにもされてないです!」
速い鼓動と動揺を気づかれないよう、ぶんぶんと首を横に振る。
「そう…、良かった。
もう、璃玖が音羽に近づかないようによーーく言い聞かしとくよ…」