憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡


「え〜?音羽ちゃんは、翼のモノじゃないでしょ?だったら俺が触れても文句言えないよね?」



ち、挑発的すぎる…。


チラッと遊佐先輩を見ると、涼しい顔でまたウインクされた。


「ふざけんなよ…、璃玖」



今にも殺気立ちそうな翼くんを見て、さすがにやばいと思ったのか、仕方がなさそうに抱きつくのをやめた須藤先輩。



途端に、翼くんにグイッと手を引かれた。



「音羽、あのチャラ男の極みに何かされてないか?
超心配なんだけど」



ホントに心配そうに尋ねてくる翼くんに、きゅんと胸が高鳴る。

彼の腕にすっぽり体がおさまって、全身で翼くんの熱を感じてしまうし。

とらえられたみたいで最高潮に恥ずかしい。



「いえ、なーんにもされてないです!」


速い鼓動と動揺を気づかれないよう、ぶんぶんと首を横に振る。




「そう…、良かった。
もう、璃玖が音羽に近づかないようによーーく言い聞かしとくよ…」


< 191 / 297 >

この作品をシェア

pagetop