憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡
「…いや、違う。そういうわけじゃない」



慌てて取り繕うように言う翼くんに、不信感が募る。


「ウソだっ…!正直に言っても大丈夫ですよ?
嘘つかれる方が辛いです…」



翼くんに、ちょっとでも可愛いって思われたくて。

好きな人にはそう思われたいって考えるのは悪いことなの…?



「だから、違うって。音羽」



「…知りません!翼くんなんて知りません!」



ぷぅと頬をめいいっぱい膨らませて拗ねる。


…ああ。
自分でも、とても面倒くさいことしてるって思う。



けど。
翼くんに、否定されたのがショックで。



「音羽、誤解だって。
…その、他の男に音羽を見られたくなかっただけだから」



「え…?」


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