憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡
会場から、誰かの声が聞こえて。



窓の外を見ると、広い広い空の片隅に花火が浮かんでいて。



「音羽、花火も綺麗だな」



その意味は、分からないけど。


応えと思っていいのかな?




「はい…!」




ゆるゆるのほっぺたを抑えながら返事をする。



「なあ、音羽。もうすぐ、同居生活も終わりだな」



その翼くんの言葉に、やけにしんみりしてしまう。




「はい…。
でも、家が違うからって何もわたしたちの関係は変わりません!」



しっかり頷くわたしに、翼くんはふわっと笑みを浮かべて。



「ん。
…やっぱり音羽、愛してる」



ーキスを、した。



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