憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡
会場は、割れんばかりの拍手が翼くんに降り注いでいて。


こんなにステキな人が彼氏だなんて信じられないほど、胸がいっぱいだった。



横に座っている蘭も涙ぐんでいて。
わたしも泣かないって約束したのに、泣きそうになった。



「音…。
天野会長、やっぱりステキだね」



いい人に出会ったね、って。
蘭の優しい言葉に、「…うん」と頷いた。



「あ…、もう行っちゃうから、外で待っとこう」



外で迎えるか、中で羽ばたくのを見守るのかは自由だから。


わたしたちは外で迎えることにした。


「翼くん、どこだろう…?」


外に出てきょろきょろするも、見つからない。



…って、あ!



「音羽ちゃんよね?
お久しぶりね」



なんと、翼くんのお母さまと偶然会ったんだ。


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