憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡
「…蘭ちゃん?どうしたの、そんなに息切らして」



今、目の前に朔斗先輩がいるだけで胸が高鳴って。

ドキドキして。


こんな気持ちになったのは初めてだから、どうしていいのかも分からなくて。



「…朔斗先輩。
話が、あります」



早くなる鼓動を無視して、勇気を出して朔斗先輩に、そう言葉を発した。


「…うん、わかった」


真剣な表情のわたしに何かを察したのか、朔斗先輩は、人の少ないところへ連れて行ってくれる。



こういうスマートなところも好きなんだなぁ。


もう会えなくなるかもしれない相手にまた好きが溢れそうになる。


「…で、どうしたの?」



裏庭の方に入って、周りに誰もいなくなったところで朔斗先輩は、振り向いてそう尋ねてきた。



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