憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡
コテンと首を傾ける朔斗先輩の仕草にいちいちきゅんとしてしまう。



「私ばっかり…余裕ないみたいで。

でも、仕方ないですよね。そんな朔斗先輩を好きになったのは私ですし」



ああ、重いよね。
絶対、引かれちゃうよね。


こんなこと言わなきゃ良かったかも…と、後悔していると。


「なーに言ってるの。
俺だって、平静を装うのに必死なのに」


「え…」



朔斗先輩の予想外の言葉に驚きが隠せない。

女慣れしている先輩が…必死?



「好きな人…蘭ちゃんにはね、カッコいいって思われたいっていう男の欲があるからさ。


でも、案外余裕ないんだよ、俺」




私、まだまだ朔斗先輩のことわかってなかった。


わかってるつもりだったけど、違った。



「すみません…、よく知りもせず勝手なわがまま言って…」


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