憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡
「ドア、閉めといて〜」
と、呑気な声が!
とりあえず、声の主の通り、ドアを閉めるものの。
…どこにいるんだ?
あたりをキョロキョロ見回すものの。
どこにも人影がない。
「こっち、こっち!上、見て!」
さらなる声に上を向くと。
「あ、翼く…じゃなくて、会長!」
翼くんと、声の主、発見!!
もうひとりの男の人、手なんか振っちゃってます。
人見知りとかなさそうなイメージを勝手に抱く。
「どうやってそこまで行くんですか?」
もっともな疑問をぶつける蘭。
ここからふたりのいるビル3階くらいの高さを飛べって言われたら、それは丁重にお断りさせていただくからね。
蘭の質問に答えてくれたのは、今度は翼くん。
「あっちの階段から登って来て」