憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡
「め、迷惑じゃないんでしょうか…?」



でも、人に甘えるって結構 勇気がいる。



拒絶されたらどうしようって思いとどまっちゃうし。



「そんなこと誰も思わないから」



視線を合わせて、真摯に言ってくれる翼くんの心強くて。



「ありがとうっ…、ございます!」



こんなにわたしのことを考えてくれて。



暖かくて。




ほんとにほんとにありがたい。


「……ん」





わたしの目尻に浮かぶ涙を親指で拭いながら微笑む翼くん。


その笑顔にさえもときめいて。


触れられるだけで熱くなって。


これは恋なんだと自覚する。




好きだから、こんなにも胸がしめつけられたり、高鳴ったりするんだ。

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