天満つる明けの明星を君に②
はじまり
後見人
若かりし頃に恋をした。
たった一度だけ恋をした娘――雛菊との間に子を授かり、順風満帆のはずだった幸せは、ある日脆くも瓦解して…僕は全てを失った。
雛菊――雛ちゃんが命を賭して産んでくれた娘は、産声を上げることなくその命を失った。
雛ちゃんは最期に、言った。
『転生してまた出会いたい』
次こそは幸せになれるように、と。
僕は、ただただ頷いた。
そうすることしか、できなかったんだ。
だから雛ちゃん、僕は待ち続けているよ。
どんな形だっていい。
君とまた出会える日を――ここで、ずっと待っている。
たった一度だけ恋をした娘――雛菊との間に子を授かり、順風満帆のはずだった幸せは、ある日脆くも瓦解して…僕は全てを失った。
雛菊――雛ちゃんが命を賭して産んでくれた娘は、産声を上げることなくその命を失った。
雛ちゃんは最期に、言った。
『転生してまた出会いたい』
次こそは幸せになれるように、と。
僕は、ただただ頷いた。
そうすることしか、できなかったんだ。
だから雛ちゃん、僕は待ち続けているよ。
どんな形だっていい。
君とまた出会える日を――ここで、ずっと待っている。
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