幼なじみの不器用な愛情
「先週まで教員試験で余裕なかったんだ。」
と言い訳だけを口にすると
「じゃあ、また連絡してもいいですか?」
「・・・まぁ・・・」
どちらともつかずの返事をして隆弘はテーブルを離れた。

そんな二人の様子を華はそっと見ていた。

ちくりと心が痛む。

でも隆弘が幸せを見つけてくれたら・・・




華は家を出る日が決まったらひそかに今住んでいる場所から離れることを考えていた。
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