幼なじみの不器用な愛情
「座って食べられるところがいいよな。」
「うん」
いろいろと買ったものを持ち4人は少し人ごみから離れた。
華は結局かき氷だけを買い、もうほとんどとけてしまっている。
「伊崎先輩はお好み焼きにマヨネーズかける派ですか?かけない派ですか?」
「俺はかけない派かな。」
「そうなんですね。私、マヨネーズかけてもらっちゃったんですけど、半分食べませんか?」
「俺はいいや。たこ焼きかったし。」
「でも食べきれないし。」
隆弘はそれなりに笹本と話をしている。
「華、それだけでいいの?」
「うん。」
「俺にも一口ちょうだい。」
「うん。」
四人は並んで塀に腰かけていた。
高橋、華、笹本、隆弘の順に並ぶ。
「なんかやっと夏を感じてる気がするよ。」
「そうだね。試験で忙しかったもんね。」
高橋の言葉に華が答える。
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