幼なじみの不器用な愛情
「俺が就職部に相談しに行ってた時に華は進路指導室に行くって言ってたから、用事が済んで迎えにいったら、もう単位が足りてるから登校しなくても大丈夫かとか、卒業証明書を郵送してもらえるかとか。」
その話しで隆弘はもう華は大学にもいかないつもりだったのだと悟った。
「なんなんだよ・・・」
「華・・・大丈夫かな・・・」
高橋の言葉が熱い夏の空気に溶けるように消えていく・・・





隆弘は行き場のない気持ちをため息に込めた・・・
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