幼なじみの不器用な愛情
待ち合わせをした喫茶店に向かうとすでにそこには華が待っていた。
ちゃんと来た・・・

店内に入ってきた隆弘を見て華はぎこちなく微笑んだ。





隆弘の注文したコーヒーが冷めても二人はなかなか話し出せなかった。
その沈黙を破ったのは華だった。
「先生になってたんだね。おめでとう。」
「・・・あぁ。」
「担任とか持つの?」
「あぁ。次は一年生。」
「そっか。大変だね。」
「あぁ。あっ、合格祝いとかありがとうな。」
「・・・うん」
隆弘の言葉で5年前に二人の記憶が戻る。
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