幼なじみの不器用な愛情
まっすぐに華を見つめる隆弘。その目に見つめられてどんどんと華の瞳に涙がにじむ。
「会いたかった」
もう一度言った隆弘の言葉に華の瞳から次々に涙があふれだす。
涙で表情がゆがむ。

「俺も好きだ」
「・・・」
隆弘の言葉に華は驚きながら隆弘を見る。
「ずっとずっと好きだ。昔も、今も。変わらず。」
5年前の華からの手紙に隆弘はずっと返事がしたかった。
ずっとずっと俺も好きだと言いたかった。

隆弘は華の目をまっすぐに見つめている。

「ずっと好きだ。どうしてもこの気持ちは変えられない。」
「・・・」
華は顔を覆って泣き出す。
「ずっと後悔してた。」
隆弘はそんな華を見つめたまま話を続ける。
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