幼なじみの不器用な愛情
華の瞳から大粒の涙が流れる。
その涙を隆弘がそっと拭った。
「もう一人で泣くなよ。」
「・・・」
ずっと隆弘が華に言いたかった言葉。

隣の家で、華がリビングで一人涙を流しながら眠っているのをみたあの日からずっと言いたかった。
「二人でいよう?一緒にいよう。」
華の瞳から次々に涙があふれだす。
「・・・華の返事、聞かせてほしい。」
「・・・」
「もう、俺のこと好きじゃなくなったか?」
「・・・」
華の瞳から次々にあふれる涙を拭いながら隆弘が華を優しい瞳で見つめている。

少しして華は涙で詰まりながら言葉にした。
「好きに決まってるでしょ・・・」
と、自分の気持ちを・・・。
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