幼なじみの不器用な愛情
華の気持ちを聞いた隆弘は華の体を強く強く抱きしめた。
「ずっとこうしたかったんだ」
耳元でささやく。
その声が震えている。

華は隆弘の背中に手をまわし、隆弘の胸にしがみつく。

本当はまだ怖い。
でも、離れていた時間が二人を強くした。

そして離れている間にも気持ちは膨らみ、恐怖よりも一緒にいたいという欲求の方が今は勝っていた。

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