幼なじみの不器用な愛情
朝陽のまぶしさに隆弘が目を細める。
何度か瞬きをしてからふと自分の腕の中で寝息を立てる華を見た。
その頬をそっと撫でる。

夕べはほとんど明かりをつけなかった。
明るい朝陽の差し込む部屋を見渡す。

そこにはかわいらしい植物がたくさん置かれていた。
以前の殺風景なリビングとは全く違う。
色とりどりの花や小物で明るい部屋だった。

「ん・・・」
華が寝ぼけながら自分の体にすり寄ってくる。
毛布から出ていた華の肩に隆弘はそっと毛布を掛けた。

「ん・・・」
「悪い。起こした?」
華が目を開ける。じっと隆弘を見ると恥ずかしそうに微笑み、隆弘の胸に顔をつけて隠した。
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