幼なじみの不器用な愛情
「今すぐにとは言わない。でも何度も言うけど俺は少しだって離れたくはないんだ。一緒にいたい。華が良いって言ってくれるなら一緒に暮らしたい。」
華は驚きで目を見開いている。
「いつか、こんな大きな家に一緒に暮らしたい。それが俺の今の夢だ。」
「・・・」
「その夢には華が必要なんだよ。華とじゃないと叶えられない。」
再会してから隆弘は華にまっすぐな言葉をぶつける。

華はうれしくないわけがない。

華は隆弘に自分からキスをした。
隆弘の大きな背中にもう一度手をまわして強く強く抱きしめる。

「うれしい・・・」
隆弘のまっすぐな言葉に自分も答えたい。
そう思いながら華は隆弘に話始めた。

「今朝、隆弘が部屋を出て行ってから怖かった。また、私は誰かに自分の居場所を求めてしまうんじゃないかって。私、隆弘まで失ったら生きていけない・・・。こんなの重いでしょ・・・?」
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