幼なじみの不器用な愛情
二人で眠るときは、隆弘は華よりも先には眠らない。いつも華が眠ってから眠りについていた。
華が目を閉じると隆弘はその頬を撫でて、自分も眠りについた。

どんどんと華と一緒の時間が増えている。それでも全然足りない。
一緒にいない時間がもったいなくて、早く一緒に住みたいと隆弘は思っていた。





あたたかな夜。
華は夜中に再び両親の夢を見た。

目を覚ましてふと横を見ると隆弘がぐっすりと眠っている。
どうしてこの夢を見るのだろうかと華は思った。

夢から覚めても、大きな悲しみや不安を思い出し、しばらく華は眠ることができなかった。
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