幼なじみの不器用な愛情
「華?」
隆弘がぼーっとしている華に気づき華の顔を覗き込んだ。
「疲れたか?休む?」
「うんん。ちょっと想像してただけ。」
「なにを?」
「内緒」
「・・・変な想像してんなよ?変態」
と隆弘は華の手を取り歩き出す。
「隆弘って」
「ん?」
華が話をすると隆弘は自分よりも頭一つ分小さい華の方へ体を傾けて聞こうとする。
「時々、小学生みたい。」
「うるさいっ。」
二人はこんな会話も楽しくて仕方なかった。
「腹減ったな。ごはん食べよう。」
「うん!」
二人は近くにあるお店で食事することを決めていた。
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