幼なじみの不器用な愛情
『華、アイス買ってきてあげるから待っててね。』

『すぐ帰ってくるから、おりこうさんにしていてね』


華の記憶がよみがえる・・・

自分がアイスを食べたいとわがままを言ったから両親は事故にあった・・・

私がわがままさえ言わなければよかったのだとずっとずっと後悔していた。

だからこそ、自分は幸せになる資格などないと思っていた。

一人、寂しい思いをするのは自分へのバツだと思っていた・・・。


「ごめんなさい・・・」
幼い子供のように華は謝り続けた。
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