幼なじみの不器用な愛情
「お話を聞けて良かったです・・・本当に・・・」
華と隆弘は老人にお礼を伝えて頭を下げた。






老人が疲れないようにと老人ホームの職員が迎えに来て、華と隆弘は見送った。
老人の迎えがくるまで老人は華が2週間生きることができたのは華の母が近所のみんなにも配れるようにとおかずをたくさん作っていたから、食べ物に困らずいられたと教えてくれた。

発見されて病院へ向かうとき、華は「待っていると約束したから」と抵抗したという。

その後は華の祖父母が華を引き取り、集落にはもう華はいかなかったことも教えてくれた。

祖父母は華がつらい思い出を思い出すのを避けようと、あえて近づけなかったと教えてくれた。
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