幼なじみの不器用な愛情
その日から華は両親を待つ夢を見なくなった。
体調も順調に回復した。


その代わりに両親との幼いころの幸せな思い出を夢で見ることが増えた。


「もしかしたら華の両親が、華に気づかせるために夢で知らせていたのかもな・・・」
「うん」
隆弘の腕枕で横になりながら二人は話をしていた。

「華。」
「ん?」
「幸せになろうな。ご両親の分も。」
「うん。」
「あったかい家族作ろうな。」
「うん。」

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