幼なじみの不器用な愛情
最終章~未知なる未来へ~
二人はその年の秋に入籍をした。

結婚式は次の年の6月。
仲の良かった仲間や隆弘が担任をしている生徒、隆弘の両親や、華を知っている実家のそばに住んでいた相川兄弟も祝いに駆けつけてくれた。

「幸せすぎて怖い。」
結婚式の翌日。華は一緒に暮らしているマンションのリビングでぼーっとしていた。
友達からは結婚式で撮った華と隆弘の写真が次々に送られてきている。
その写真を見ながら華は結婚式の余韻に浸っていた。
隆弘のタキシード姿もかなりかっこよかった。
「準備は大変だったけど、その分達成感もあったな。」
「うん。みんな来てくれてうれしかった。」
「あぁ。」
ぼーっとしている華の隣に隆弘が座る。
「華。」
「ん?」
「改めてよろしくな。」
「こちらこそ。」
二人は微笑みあいどちらからともなく口づけをした。
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