幼なじみの不器用な愛情
いつもなら一緒に買い物へ出かけていた華。でもその日はたまたま華が持病の喘息の発作を起こしたばかりで、両親はすぐに帰宅することを約束して華をたまたま自宅に待たせていた。ほんの15分ほどの外出の予定が二度と帰れなくなってしまった。

5歳の華は家から出るわけでもなく、大きな声で助けを求めるわけでもなくずっと家の中にいた。


たった5歳の華は一人で家のリビングに体を小さく丸めて泣いていたと救助した人は話していたらしい。


その後華は隆弘の家の隣に住んでいた祖母に引き取られた。祖父はずいぶんと前に他界していた。華は祖母のもとで自由奔放に育った。


しかし、そんな祖母は華が大学に入る直前心筋梗塞で亡くなったのだ。


それ以来だ。華が次々に誰かと付き合って、次々にひどい目にあっているのは・・・。
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