幼なじみの不器用な愛情
携帯の着信音が聞こえるのは一階のリビングだ。

かなり大きい音で着信音がなっている。

気づかないわけがない。

「華っ!はいるぞ!」
隆弘が大きな声で声をかける。

携帯を忘れて出かけている可能性にかける気持ちでリビングの扉を開ける。



「華!!!」

そこにはリビングの中央に全身を小さく丸めて喘鳴を響かせながら意識を失っている華がいた。
「何してんだよっ」
隆弘は華の小さな体を抱きしめる。
するともうろうとする意識の中、華が少し目を開けた。
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