幼なじみの不器用な愛情
小さな華の体が燃えるように熱い。

華は隆弘の顔を見るとまるで幻でも見ているかのように力なく微笑んだ。

「何やってんだよっ!ばかっ!」

華の体を隆弘はありったけの力を込めて抱きしめた。

華の瞳から大粒の涙があふれた。



隆弘は華の体を抱きしめる。


ただ、抱きしめる。

ただ、抱きしめる・・・


隆弘にはそれしかできない・・・
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