幼なじみの不器用な愛情
「ん?私に?」
「あぁ。」
華が少し体を起こそうとすると隆弘が華の背中に手をまわして起き上がるのを手伝った。
「誕生日、おめでとう。22歳。」
華が驚いて隆弘を見る。
「覚えていてくれたの?」
「当たり前だろ。すぎちゃったけどな。一日。」
「うれしい。」
華が嬉しそうに紙袋を開ける。

そこには箱が二つ入っていた。
「二つも?」
「あぁ。」
「開けていいの?」
「もちろん」

箱の中から出てきたのは小さな蝶のモチーフのついたネックレスとかわいらしいペンだった。

「それで予定書きこめるだろ?」
隆弘の言葉に華は満面の笑みで頷いた。
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