幼なじみの不器用な愛情
華は自分が隆弘にこんな表情をさせてしまっているのだという罪悪感を感じていた。

無条件にいつも自分を守り支えてくれる隆弘。


なのに自分には隆弘にこんな悲しそうな顔をさせてしまう。


私は死神なのかもしれない。
不幸の女神なのかもしれない。

そんな自分の人生に隆弘を巻き込むわけにはいかない・・・


幼いころの経験から抜け出せずにいる自分の過去に隆弘を引きこむわけにはいかない・・・


隆弘には明るくまぶしい世界で笑っていてほしいから・・・

華は隆弘の表情を見ることがつらくて目をそらした。
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