目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
夕方から来た彼らは、夜7時が来てこれからどうするかを話し合い始めた。
ある人は飲みに行こうといい、またある人は誰かの家で飲み直そうと提案する。
そんな中、私もおずおずと手を上げ提案した。

「あのっ、良かったらお食事、食べていきませんか?」

一瞬居間がシーンとなって、皆が私を見た。
あれ?何かまずいことを言ったのかな?と良く考えてみる。
すると、あることが思い浮かんだ。

こんな女子高生に何が作れるんだ?
しかも10人、いや全部で12人。
そんなに用意出来るわけないだろう?

ということだよね……。
そりゃそうよ、変なもの食べさせられたら嫌だもんね……。
恥ずかしさのあまり、真っ赤になってしまった私を見て、父が助け船を出した。
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