目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
それから一年経ち、ゼミ生の人も何人か入れ替わった。
だけど、家に来るのは大体決まった人で、その中には一色さんもいる。
初めて会った時、一緒に来ていた綺麗な彼女はいつしか来なくなり、気付くと一色さんの隣には違う女性がいた。
それは短い周期で繰り返されていて、驚くことに、どの人もとんでもなく美人だった。
父が言うには、ある大きな製薬会社の御曹司で、ゆくゆくは会社社長になるらしい。
完璧御曹司……これではモテるのも当たり前で、彼女がコロコロ変わっても仕方ないことだと思う。
だけど、彼女が何回交代しても、一色さんの私に対する態度にはなんら変わりはない。
それが悲しいやら、ほっとするやらで何だかおかしな気分になる。
一色さんはこんな私にも優しく接してくれる魅力的でとてもいい人だ。
でもそれはきっと妹のように考えているからなのだと思う……。
つまり、身内と同じ。
そう考えて何故かチクリと胸が傷んだ。
今、抱えている気持ちがどんなものかは良くわからない。
ただ、彼に纏わることで、一喜一憂し簡単に揺さぶられてしまう自分はあまり好きじゃなかった。
だけど、家に来るのは大体決まった人で、その中には一色さんもいる。
初めて会った時、一緒に来ていた綺麗な彼女はいつしか来なくなり、気付くと一色さんの隣には違う女性がいた。
それは短い周期で繰り返されていて、驚くことに、どの人もとんでもなく美人だった。
父が言うには、ある大きな製薬会社の御曹司で、ゆくゆくは会社社長になるらしい。
完璧御曹司……これではモテるのも当たり前で、彼女がコロコロ変わっても仕方ないことだと思う。
だけど、彼女が何回交代しても、一色さんの私に対する態度にはなんら変わりはない。
それが悲しいやら、ほっとするやらで何だかおかしな気分になる。
一色さんはこんな私にも優しく接してくれる魅力的でとてもいい人だ。
でもそれはきっと妹のように考えているからなのだと思う……。
つまり、身内と同じ。
そう考えて何故かチクリと胸が傷んだ。
今、抱えている気持ちがどんなものかは良くわからない。
ただ、彼に纏わることで、一喜一憂し簡単に揺さぶられてしまう自分はあまり好きじゃなかった。